コロナウィルス in NY州とその周辺

 

 

ここ一か月で私たちの生活は急変しました。新しい現実、新しい日常、いつ戻るかもわからない日常だと思っていた日常、先行き不安定な中、それでも与えられた環境の中で最善を尽くす。そうありたいと思います。

 

これまでの経緯

3月1日 最初のコロナウィルス感染者がNY市で見つかる。
3月3日 二人目のコロナウィルス感染者が見つかる。彼は郊外に住んでいるがマンハッタンで働いているそうだ。
3月4日 感染者11人。そのうち9人が二人目の感染者とその家族の関係者
3月6日 感染者33人でその日が始まり44日確認されて終わる。
3月7日 感染者89人。そのうち70人は郊外。州知事が非常事態宣言を発表
3月8日 感染者106人。
3月9日 NY市での感染者16人
3月10日 州知事がニューロシェル市を感染ゾーンと指定。
3月11日 NY市内の大学が閉校になり授業はオンラインに移行となる
3月12日 他郡でも感染者が見つかり始める。500人以上集まるようなイベントは禁止となる。
3月14日 感染者のうち2人なくなる。どちらも高齢で持病があった。
3月15日 NY市学校閉鎖
3月17日 感染者数NY市814人。
3月18日 州内感染者2382人。市内1871人。
3月20日 州知事により外出自粛令が出される
3月23日 州157人死亡。NY市125人死亡。感染者NY州21000人、NY市12305人。
3月24日 感染者NY州25000人、NY市XX人。この日までの死亡数、州210人。NY市警察の7.6%の警察官が感染。
3月25日 NY市クイーンズ地区が最も感染者数が多く、24時間で13人患者が同じ病院で亡くなる。
3月26日 一日の死亡数、州100人。救急医療への電話が日に6千本以上と過去最多。アメリカでは救急車を呼ぶとお金がかかるので本当に必要な時以外は普段は使わないので今の状況がいかに深刻かは一目瞭然である。
3月28日 NY州、ニュージャージー(NJ)州、コネチカット州間の渡航自粛勧告が出される。3州合計感染者数は6万5千人を超える。2週間から3週間で山場とみられる。
3月29日 ニューヨーク市感染者30765人。米国での感染者数はイタリアを超えた。

 

深刻な医療用品不足

  • 初期、コロナウィルスの検査キットの不足
  • 現在に至るまで:マスク、ハンドサニタイザー、人工呼吸器
  • 仮設病院の建築。
  • 州知事によって毎日のように医療従業者に対するマスク、人工呼吸器不足が訴えられている。
  • 通常の場合平均3~5日人工呼吸器が必要なのだが、コロナウィルスの場合、平均11~21日必要。
  • CDC(Centers for Disease Control and Prevention-米国疾病予防管理センター):近日、医療従事者を守るためのマスクなどについてのガイドラインが緩和されたことで医者や看護婦などからの不安の声が高まっている。

経済への影響

  • 失業者が増え続ける
  • 株が不安定
  • 2兆ドル規模の景気対策法案を可決
  • NYやNJではコロナウィルスの影響で家賃やローンが払えない人には一定の期間ペナルティは課されない

生活の変化

  • スーパーや薬局など生活に最低限必要なお店のみが営業
  • レストラン、テイクアウトのみ
  • 病院ではまず電話やネットでの受付から
  • 在宅ワーク、または仕事ができない
  • 基本的に外出自粛
  • 外出時はソーシャルディスタンシングといって人との距離を約2メートル取る
  • 毎日ニュースは速報

世界でも医学の分野では有名なJohns Hopkins大学のコロナウィルス・リソース・センターでのデータやグラフが詳細に。パンデミックがどんなものかが見てよくわかる

coronavirus.jhu.edu

 

個人的見地から

3月始めに感染者が出たというニュースを聞いた時から嫌な予感がした。特にニューヨークのような人口が密集しているような都市では一度広がったら止められないという危うさがあった。3月11日に大学が閉鎖になったと聞いたときは自分の職場である学校も閉校すべきだと思った。子供が死亡するようなことは聞かなかったが、小さな子供がウィルスをまき散らすことは容易に想像できる。Twitterでは日に日に不安の声が高まる。子供が教室で不安で泣いている、ある教師は持病もちで更に母親と暮らしている、ある教師は妊娠している、と。上の誰かが休校と言わなければ自分だけは休めないというモラルや責任感のためだけに働きに行った。学校が休校にならないのは貧困層の子供たちが学校でしかご飯を食べられないから、医療従事者が子供を預けるところがないからだと聞いた。コロナウィルスでなくても何か緊急事態に備えて教育委員会は何もプランを立てていなかったのかと、ふつふつとした怒りを感じ心の中でなじった。その週は日ごとに地下鉄に乗るたびに人が少なくなってきたのを感じた。いつもは観光で賑わっているタイムズスクエアのあたりも仕事が終わるころには信じられないくらいお店に人がいなかった。影は確実に背後に迫ってきていると思った。学校閉鎖になってからは家で働いている。いつもよりニュースをテレビで見ているのだが、毎日が速報で感染者も死者も増えていった。旦那がいるので話し相手がいるのは非常に助かっている。それでも自分の仕事は一人でやるので、エンドレスで仕事している気がする。もっとやったほうがいいのか、これとこれをやらなければ、等自分の中での対話が必然と増え、堂々巡りをしている状態だ。それを打開するために外へエクササイズしに行くのだが、時間によっては人が多くてソーシャルディスタンシングが難しい状況となる。いや、気にしない人は寄ってくるので周りをよく見ながら行動している。20代から50代でもひどい場合は集中治療室送りなんだよ~、と心の中で話しかけているのだがその人たちには伝わってはいるまい。人には強制できないので自分の心の平穏と健康を優先しようという結論に至り日々過ごしている。どうしたらこのような状況でもきちんと暮らせるのかがここ最近の課題である。

 

参照文献
https://en.wikipedia.org/wiki/2020_coronavirus_pandemic_in_New_York_(state)
https://www.nbcnewyork.com/