亀のようなスロースピードで、でも常に進化を
多くの人間は食べることが好きだし食べ物の話はよく話題になる。
食を通じて文化があり、人があり、歴史がある。
たまたま写真に惹かれて借りた本がキューバ料理の本で、よく考えたらこの辺キューバ、ラテンアメリカ系のレストランが多い。
カストロ政権以前のキューバは多国籍。先住民に始まりスペイン人、アフリカ人、フランスクレオ料理を作るハイチ人、カリビアの国から来た人たち、中国人労働者、あらゆるバックグラウンドをもった人たちであふれ食文化も進化してきた。まさに人種のるつぼ。Melting Pot。
一つ一つのレシピにそのバックグラウンドが記載されていて面白い。なかにはパーソナルなものもあって家庭に受け継がれるレシピ、なんてものもある。レシピの中に人と人との繋がりを感じ感銘を受けました。
今日は時間があったのでこの本の中のレシピのものを作ってみました。
鶏肉とオクラとプランテインのお団子のスープ。鶏肉を丸ごと他の野菜と煮てスープを作ることから始めて、スープをこして鶏肉と骨を分け、玉ねぎとピーマンをソテーしたものを加えプランテインを団子状にしたものを更に加えるといったかなり手の込んだ料理になりました。オレンジジュースとトマトピュレーの酸味があり、プランテインの甘みがありといった複雑で濃厚な料理ができあがりました。おいしかったです。いや、おいしくなければ悲しすぎます。
(*プランテインはバナナに形は似ていますが調理が必要な食べ物です。私はこちらに来るまで知りませんでしたが最近の日本でも普及しているのでしょうか?)
旦那さんも私もアメリカ出身ではないしお互いのバックグラウンドも違うけど、色々料理を作ってみて自分達の好きなレシピ、家族の伝統料理みたいなのができるといいなという展望を話してみました。自分が日本人であるというルーツを残しながら他国のものもいいものを取り入れてみる。目指すは多国籍です。